FXは取引時間の自由度が高いのが特徴で、平日であれば原則として24時間取引が可能です。
基本的に日中しか取引できない株取引などに比べて、FXは仕事が終わった後、家事の合間、真夜中でも取引できるので、様々なライフスタイルに合わせて取り組みやすい投資です。
でもここで注意点が!!
24時間取引ができるからといって、「自分の都合でパソコンやスマホを開いたタイミングでいつでもFX取引したらいい」というわけではないんです!
たまたまパソコンやスマホを開いた時に見えた相場が動きがなくても、初心者さんはついつい取引したい気持ちが先走りエントリーしてしまいがち(私もめっちゃエントリーしたい笑)。
でもね。実はFXには“時間帯の特徴”があるんです!為替市場の時間帯の特徴を知り戦略的な感覚を身につけることをおすすめします。
この記事はこんな方におすすめ
- FXを始めたばかりで取引時間がよくわからない
- 相場が動くとは?“時間帯の特徴”を知りたい
- FXの勝てる時間帯、取引を避けた方がいい時間帯を知りたい
ここからは以下のことについて詳しく解説します。
- FXの取引ができる時間
- 相場が活発に動く時間帯
- 取引のタイミングや時間帯の特徴
2022年2月からドル円スキャルピングFXを始めた、小学生男子のママ(40歳)です。金融初心者である私の経験も踏まえ、初めてFXにチャレンジする方にFX時間帯の特徴をわかりやすく解説!
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目次
FXの取引時間
為替市場が24時間眠らないのは世界各国どこかしらの国の市場が開いているから。東京、香港、シンガポール、ロンドン、ニューヨーク…などなど各地で開かれており、平日であれば常にどこかの市場が動いています。
各市場の取引可能な時間帯
- オーストラリア:朝7時〜16時
- 東京:朝9時〜18時
- ロンドン:夕方17時〜深夜3時(サマータイムでは夕方16時〜深夜2時)
- ニューヨーク:夜22時〜朝7時(サマータイムでは夜21時〜朝6時)
時間は日本時間です。外国為替市場がオープンしている時間帯を全てつなげると24時間を網羅します!そのため、世界中でいつでもFX取引が行われているのです。
\日本時間/
ウェリントン市場に始まり、シドニー市場、東京市場…と西へ移動しながら順に市場がオープンします。
土日や元日は取引ができない
FXでは基本的に土日は取引ができません。中東など中には土日も動いている市場はありますが、世界各国の市場の多くは休場(きゅうじょう)となっています。
元日(1月1日)は世界共通で祝日となり、市場が休みになるため元旦は取引ができません。元日以外であっても年末年始は流動性が大きく低下。つまり突然相場が急変動する可能性もあるので、年末年始の取引は控えた方がいいかもしれませんよ!
クリスマスは営業時間を短縮する可能性が高い
クリスマスは多くのFX会社で取引時間が短縮されます。日本はクリスマスでも会社や学校は休みになりませんが、欧米の多くの地域は休日。
ロンドン市場とニューヨーク市場は世界でも取引量の多い市場ですが、休場になると取引参加者が激減し取引量が少なくなることで流動性が大きく低下するため、年末年始やクリスマスでの積極的な取引は控えたほうがよいでしょう。
サマータイムとは?FXには夏時間と冬時間がある
FXには「米国サマータイム制度」があり、時期によって取引時間が1時間変わるので注意しましょう!日本人には馴染みのないサマータイムですが、欧米諸国では導入されている制度です。
サマータイムとは
日の出が早くなる夏の時期に時計の針を1時間だけ進めるという制度。制度が導入されている欧米諸国では、実際の経済活動に大きく影響している。サマータイムのメリットは以下。
- 仕事の開始が1時間早く始まり1時間早く終わる
- 日中の光熱費節約にもつながる
- 明るいうちに帰宅できるので余暇を充実させられる
実は国によってサマータイムに切り替わるタイミングが異なります。
アメリカ | 3月第2日曜日〜11月第1日曜日 |
イギリス | 3月最終日曜日〜10月最終日曜日 |
オーストラリア | 10月第1日曜日〜4月第1日日曜日 |
ニュージーランド | 9月最終日曜日〜4月第1日曜日 |
上記以外の機関が冬時間、つまり「通常期間」になります。ウィンタータイムとは言いません。
私は日本から出たことがないので、この感覚はよくわからん!
オーストラリア、ニュージーランドなど南半球は北半球と季節が逆になっているので夏時間と冬時間も逆になっていますね!
1時間の違いですが、相場の動きが激しくなりがちな重要な経済指標の発表時などは、タイミングを逃してしまうことのないよう注意!
1日4回チャンス到来!FX為替の値動きが活発になりやすい時間帯と特徴
相場が動きやすいのは各市場がオープンする時間帯です。効率よくFXで利益を出すには、値動きが活発になる時間帯を狙うといいと言われています。でも相場が活発に動くということは、損失も大きくなりやすいということも頭に入れ、特徴を知り慎重に取引を行いましょうね!
ちなみに、私はドル円の通貨ペアでFXをやっています。ドル円でFXをする際に、いい時間帯があるのが知りたい方はぜひ参考にしてください。
値動き時間帯1:ウェリントン市場(ニュージーランド)・シドニー市場(オーストラリア)
おはようございます!日付が変わってから一番早く動き出すのがニュージーランドのウェリントン市場。日本時間の朝5時頃から取引がオープンし、次にシドニー市場が朝7時頃にオープン。市場参加者は基本的には少なめで、早朝はあまり値動きのない時間帯です。
東京市場は朝9時から始まりますが、8時代から徐々に値動きがあります。
週末に市場に影響を与える出来事や、中央銀行総裁会議などがあった場合には一番早く反応します。週末に大きなニュースがあった後の月曜日の早朝は価格が乱高下する可能性もあるので注意しましょう。
値動きが活発になるほどトレーダーが効率よく利益を出せると言われています。あまり値動きがないと、なかなか利益を出しにくいものです…。
値動き時間帯2:東京市場(日本)
さあ、日本が動き出しました!東京市場は一般的に日本時間の8時から17時までを指すことが多く、主に日本、中国、オーストラリア、シンガポールなどの市場参加者が取引を行う時間帯です。
9時55分には各金融機関がその日に提示する基準レート(=仲値)を決定するため、この時間に向けて取引が活発になります。またゴトー日も値動きがあるので狙いやすいかも〜!
仲値・ゴトー日
仲値というのは銀行の窓口などで両替をする際の基準レートのこと。ゴトー日と呼ばれる5と10がつく日(5日、10日、15日など)は企業の決済日が多く、海外での支払いのためにドルが大量に必要になることから、ドル高・円安になりやすいといわれています。
実は上海市場も何かと注目されていまして、上海市場が動き出す午前10時半頃。中国はGDPが世界第2位の経済他国で、為替にも大きな影響を及ぼします。
値動き時間帯3:ロンドン市場(イギリス)
このあたりから次第にソワソワし始める時間に入ってきます。ロンドン市場は日本時間の16時~26時(冬時間は17時~27時)頃を指し、ヨーロッパ勢が中心となって取引を行います。市場参加者が増加するため一気に値動きが活発になります。欧州勢がお昼休みに入る19時頃になると、値動きは一旦落ち着くこと傾向があります。
値動き時間帯4:ニューヨーク市場(アメリカ)
ニューヨーク市場は日本時間の21時~早朝6時(冬時間は22時~早朝7時)を指し、アメリカ勢が中心となって取引を行います。参加者が一気に増加し、1日の中で相場がよく動く値動きのピーク時間です。「米ドル/円」のほか、「ユーロ/米ドル」などのドルストレートと呼ばれる通貨ペアが積極的に取引されます。
世界でも取引量の多いロンドン市場とニューヨーク市場の時間が重なる 21時〜深夜2時頃は、最も取引が活発になり、トレンドの発生しやすい重要な時間帯です。
ニューヨーク市場では高い頻度で米国の重要な経済指標が発表されます。特に毎月第一金曜日(原則)に発表される米雇用統計は今後の相場の流れを決める重要な経済指標の一つとして注目されます。
為替相場あつい時間!
日本時間の21時以降は自宅で一息ついた頃からちょうど為替相場のあつい時間。アメリカの重要経済指標が目白押しでそれまでの流れを一気に変えたり激しく動くこともあります。でも初心者さんはハラハラドキドキしがちなので、無理する必要はありません。
仕事が終わって帰宅したり家事が一段落したりと、1日の中でもゆっくりできる時間帯だから落ち着いて取引できるね!
FXをするタイミングや時間帯の特徴、注意点など
FXは基本的に自分の好きなタイミングで取引が可能ですが注意点もあります。タイミングや時間帯の特徴についてまとめました。
日本時間の早朝
日本時間の早朝6時~7時頃は、流動性が低く値動きが小さくなる傾向があります。しかし突発的に大きな取引があると、急騰・急落するリスクがあるので注意が必要。またスプレッドが広がりやすいというリスクもあります。そのため、この時間帯の積極的な取引は控えた方がよいかもしれません。
重要な経済イベントの前
米国の雇用統計や主要国のGDPなど重要な経済指標の発表前は、様子見ムードとなり値動きが小さくなる傾向があります。中央銀行による政策金利の発表前や主要国首脳、中銀総裁の講演といった要人発言の直前も同様です。ただし、このような経済イベントの後は一転して値動きが活発になり、リスクも高まるので要注意です。
金曜日はとくに相場が動きやすい
金曜日は値動きは激しくなる可能性があります。理由は多くのトレーダーが持っているポジションを決済するためです。
土日は市場がお休みになり取引ができません。ですが価格は止まることなく変動し続けています。土日に経済や政治の重大な時間や大規模な災害が起きた場合など、相場に影響する可能性があります。週末にポジションを持っていると、急な値動きが合ったとき、損切りなどの対応ができず大きな損失が出てしまうかもしれません。
まとめ:FXの取引時間の特徴を知り自分に合った取引をしよう
FX市場は世界中で開かれており、平日であれば24時間(日本時間の月曜の朝〜土曜日の朝まで)取引を行えます。取引時間の自由度が高いため、自分のライフスタイルに合わせたFX取引ができます。
取引の時間帯やタイミングによっては値動きが激しくなるなど、リスクが高くなるため注意が必要です。時間帯ごとの値動きの特徴について知り、リスクを抑えながら効率よく利益を出せるよう、慎重に取引しましょう!