ADPは当てにならない?非農業部門雇用統計との違い
FXや米国株を始めると必ず耳にする「米国雇用統計」。 その本番「非農業部門雇用統計(NFP)」の2日前に発表されるのが「ADP雇用統計」です。
トレーダーの間でよく「ADPは当てにならない!」と言われることがありますがそれはなぜでしょうか?サクッと解説します。
1. そもそも何が違うの?(比較表)
まずは、2つの指標の違いを一覧表で見てみましょう。
| 項目 | ADP雇用統計 | 非農業部門雇用統計(NFP) |
| 調査の主体 | 民間企業(ADP社) | 政府機関(米国労働省) |
| 発表日 | 毎月 第1水曜日 | 毎月 第1金曜日 |
| 調査の範囲 | 民間企業のみ(大企業に偏りあり) | 官民合わせたほぼ全体 |
| 信頼度 | ヒント(先行指標) | 正解(本命指標) |
2. なぜ「当てにならない」と言われるのか?
理由は大きく分けて3つあります。
- 「民間」か「政府」かの違い:ADPは自社の顧客データのみを使っています。一方、政府発表の非農業部門雇用統計は全米の事業所や家庭を幅広く調査しているため、情報の網羅性が全く違います。
- データの偏り:ADPのデータは、給与計算を外注している「比較的大きな企業」の動きに偏りやすいという性質があります。中小企業や公務員の動きが反映されにくいのです。
- 数字がとにかくズレる(ブレが大きい):ADPの結果が良くても、2日後の非農業部門雇用統計がボロボロ…ということがよくあります。統計学的な「ブレ」が大きく、正確な予測が難しいため「当てにならない」という評価に繋がっています。
3. それでもチェックすべき「たった一つの理由」
「当てにならないなら無視していい」わけではありません。 投資家がADPを重視するのは、それが「市場の期待(思惑)を作るから」です。
- ADPが良い数字で発表される。
- 「金曜の本番、非農業部門雇用統計も良いかも!」と投資家が予想する。
- 実際にドルが買われたり、株価が動いたりする。
たとえ最終的な正解(非農業部門雇用統計)とズレていたとしても、「その瞬間の相場を動かす材料」になるため、無視はできないなぁと、私は考えています。
まとめ:賢い付き合い方
- ADP雇用統計は「本番前の予習」として見る
- 結果が予想と違っても、「ズレることよくあるし…」と冷静に構える
- 本番は金曜日の「非農業部門雇用統計」!ここが相場のメインイベント!
長期的には、ADP雇用統計と非農業部門雇用統計は似たような動き(相関)をします。一喜一憂せず、アメリカの雇用市場の「大きな流れ」を掴むためのヒントとして活用しましょう。
もちろん、「指標時にはポジションを持たない」という決断も大事なことだと思います✨
ギャンブルしない!